- 今の職場を辞めたいけど、引き止めがあるから言えない
- 引き止められない理由ってあるかな
- 嘘をついて辞めるのは大丈夫?
「今の職場を辞めたい」と決心しても、怖いのが上司の引き止め。
看護師は人手不足なため「退職したい」と言えば、ほぼ引き止められます。
私は17年間病院で働いて、退職したいのに引き止められている看護師を何人も見ました。
そこで本記事では、引き止めを避ける退職理由7つを紹介します。
さらに嘘をついても大丈夫な退職理由も紹介しています。
引き止めに負けない準備のポイントもわかるので、ぜひ最後まで読んでください。
引き止めを避ける退職理由は、「体調不良」や「結婚・出産」など職場で解決できない理由です。
一番、嘘をつきやすい退職理由は「体調不良」。
逆に、「人間関係」や「残業が多い」を退職理由にすると異動で対応できるので、引き止められます。
退職の意思を固めてスケジュールを立てることが、引き止めに負けないために重要です。
看護師が看護師長に退職を伝える時のタイミングはこちら
引き止めを避ける退職理由7つ【嘘は大丈夫?】
看護師が退職したいと、ほぼ引き止められます。しかし、退職理由の内容によっては引き止めを避けられます。
ポイントは、職場で解決できない理由です。
下記の表は、退職理由別のセリフ(例)です。
次の表では、退職理由別に嘘でも大丈夫かを検証してみました。
ここからは、退職理由別の詳細を説明します
体調不良
「眠れなくて、食欲がない」「腰痛が悪化した」など体調不良を理由にすると、退職しやすいです。
職場が無理に引き止めて悪化した場合は、責任問題となるからです。
しかし、
「とりあえず休んでから考えよう」
「体調に合わせて働ける部署に異動はどう?」
と引き止められるかもしれません。
引き止められたら、
家族(両親・配偶者)から辞めてほしいと言われている
と第3者の意見も言えば、かなり引き止めづらいです。
嘘をついても大丈夫?
病院によっては診断書の提出を求められる可能性があります。
しかし休職制度を利用しない場合は、診断書を提出する義務はありません。
「家族からも辞めてほしいと言われている」など自分だけでなく、家族も強く望んでいることをアピールしましょう。
スキルアップ(転職・資格取得)
スキルアップは引き止めづらい退職理由となります。しかしスキルアップの内容によっては引き止められます。
例えば、ICUがある病院でICUを経験したいから転職すると言っても、異動を勧められます。
「今の職場にはない分野を経験したい」とを伝えましょう。
認定看護師や専門看護師の資格取得も、サポート体制があれば引き止められます。
しかし、今の職場にない分野であれば、引き止められないです。
「今のあなたにはまだ早い」と言われても、自分がスキルアップしたいと思ったら意思を強く持ちましょう。
嘘をついても大丈夫?
近くの病院へ転職した場合は、嘘がバレるかもしれません。看護部長同士がつながっているからです。
しかし、バレて何か言われても「退職後、考えが変わった」と言えば、前の職場に踏み込む権利はありません。
引越し
パートナーの転勤などによる引越しは、引き止められません。
- 夫の転勤で引越します
- 家を買ったので引越します
- 両親が高齢なので地元に帰ります
と具体的に伝えましょう。
特に家族の事情であれば、更に引き止められません。
嘘をついても大丈夫?
辞めた職場の近くに住んでいればバレる可能性が高いです。
引越しを嘘の退職理由にする場合は、職場関係者と二度と関わらない場合にしましょう。
結婚
結婚を退職にすると、内容によっては引き止めづらい退職理由となります。
しかし結婚だけでは、看護師長を説得するのは難しいです。
「夜勤があるので、パートナーとすれ違いになる」と言えば、パート勤務や夜勤のない部署を勧められます。
例えば、以下のように伝えると、引き止めに合いづらいです。
- パートナーとの生活を優先したい
- パートナーと話し合って、私が家庭に入ることにした
ポイントは一旦、仕事を辞めて家庭に入る事を強調する事です。
嘘をついても大丈夫?
プライベートの話をしていなければ、結婚を嘘の退職理由にするのは、不可能ではないです。
バレても「退職後、別れました」と言えば、それまでです。
ただし、相手から「大丈夫?」と本気で心配されたら、少し罪悪感を感じるかも。
妊娠
妊娠を理由に退職するのは引き止めづらいです。
妊婦にとって負担が大きいのが、夜勤などのストレスや肉体労働。
日本医療労働組合連合会の「2017年看護職員の労働実態調査」で、妊娠した看護師の3人に1人が切迫流産、流産が1割とデータが出ています。
お腹の赤ちゃんの安全を優先したいです
と言えば、看護師長は引き止めづらいです。
他の部署異動を勧められても、
看護師していると負担が大きいので、出産するまでストレスは最小限にしたい
と伝えましょう。
嘘をついても大丈夫?
妊娠を嘘の退職理由としても即日退職をしないので、勤務している間にバレる可能性が高いです。
育児
子供と過ごす時間を増やすために、育児を退職理由にすると引き止めづらいです。
厚生労働省の「看護職員就業状況等実態調査結果平成22年8月〜平成23年1月」より、看護師の退職理由の1位が「出産・育児のため」。
一番、引き止めを避けられる可能性が高いです。
他の部署異動を勧められますが、
家族と話し合った結果、子供の過ごす時間を優先しようとなりました。
と看護師長に言えば、もう止められません。
嘘をついても大丈夫?
自分の子どもを嘘の理由にするのは、心理的に罪悪感があるので、お勧めできません。
育児を退職理由にするときは、本当の思いを看護師長に伝えましょう。
介護
両親や祖父母の介護は引き止めづらい退職理由です。
介護休暇や残業が少ない部署を勧められたり、「収入がないと困るよ」と言われるかもしれません。
しかし、
今は、介護に専念して家族の力になりたいんです。
と看護師長に言えば、引き止められません。
嘘をついても大丈夫?
介護を嘘にすると、受けている介護サービスのことを聞かれるかもしれません。
うまく答えられないと、その場でバレます。
家族が遠方だとバレにくいですが、職場の近くであればバレるかもしれません。
嘘をつくときのポイント!
嘘の退職理由はできるだけ、自分ひとりの問題にしましょう。家族の病気を嘘にすると、罪悪感を感じて自分を苦しめてしまいます。
「体調不良」「スキルアップ」が、嘘の退職理由として使いやすいです。
引き止めに合う退職理由5つ
引き止めに合う退職理由は以下の5つです。
- 人間関係が辛い
- 労働環境(残業が多い・休みが少ない・夜勤が辛い)
- 収入が低い
- 看護師向いていない(ミスをした)
- 責任が重い
人間関係が辛い
人間関係を退職理由にすると、部署異動を勧められて退職する理由がなくなります。
もし、勧められても、「異動しても、いずれは一緒に働くかもしれない」と言えば、引き止めづらいです。
しかし、
「人間関係なんてどこも一緒」
「そんなんじゃどこでも働けないよ」
「あなたも悪いところあるんじゃない」
と言われるかもしれません。
引き止めより不快な思いをします。
人間関係を退職理由にするのは、やめましょう。
労働環境(残業が多い・休みが少ない・夜勤が辛い)
労働環境を退職理由にすると、忙しくなく夜勤がない部署へ異動を勧められます。
しかし、数年後に忙しい部署へ戻されることもあります。
労働環境を退職理由にすると、
「そんなんじゃ、どこもやっていけない」
「どこでも、こんなものよ」
と言われるかもしれません。
労働環境を退職理由にするのは避けましょう。
収入が低い
収入の低さを退職理由にすると、「収入が多い病院は大変」「お金のために看護師になったの?」と、言われるかもしれません。
お金のために看護師になることは悪いことではありません。
しかし、円満退職するためにも収入面を理由にするのは、避けた方がいいです。
逆に「やりたいことがあるので、収入のより高いところへ転職してお金を貯めたい」と、伝えると説得力は増します。
看護師が向いていない
看護師が向いていないことを退職理由にすると、ほぼ確実に引き止められます。
「看護師に向いていると思うことが珍しいよ」
「他の人も同じこと思っているよ」
「まだ看護師の面白さが分かっていない」
と色んなことを言って、引き止められます。
看護師が向いていないことを退職理由にするのは避けましょう。
責任が重い
看護師は人の命に関わる仕事なので、責任の重さを退職理由にすることがあります。
しかし、
「責任の重さなんて、当たり前じゃない」
「分かってて看護師になったんじゃないの?」
と心無い言葉を浴びさせられるかもしれません。
不快な思いをするかもしれないので、責任の重さを退職理由にするのは避けましょう。
引き止められた時の返し方
人間関係・労働環境・看護師に向いていない・責任が重い
上記を退職理由にする場合は、これらが原因で体調不良があると言えば、引き止めづらくなります。
しかし、看護師長によっては厳しめの言葉を浴びせるかもしれないので、「体調不良」だけ伝えましょう。
全て本音を伝えるより、嘘も織り交ぜて伝える方が引き止められづらいです。
看護師の退職を引き止める事情5つ
看護師が中々辞められない背景には、病院の事情があります。
主に以下の5つです。
- 人手不足
- 看護師長の評価が下がる
- コストと手間がかかる
- 退職時期が悪い
- 奨学金の返済が残っている
人手不足
看護師は人手不足であることが多いので、一人辞めるだけで勤務が組めなくなります。
しかし、人手不足は看護師の責任ではなく、管理者の責任です。
人員を充足するまで待ってると、ずっと退職できません。
看護師長の評価が下がる
看護師が何人も辞めると、部署の管理をしている看護師長の評価が下がります。
看護師長は評価が下がるのが嫌で、引き止める場合もあるます。
気の毒かもしれませんが、自分のことを優先しましょう。
コストと手間がかかる
看護師が辞めると、新たに看護師を採用しなければいけません。
採用にはコストと手間がかかります。
コストと手間をかけたくないために、退職を引き止めます。
退職時期が悪い
退職時期が人員が少ない夏季休暇、産休の看護師や退職者がかぶっている場合は、引き止められます。
このような場合は、職場や周囲の負担が大きくなるので、配慮した方がいいです。
注意!
特殊な事情(いじめ、パワハラ、引越しなど)があれば、自分を優先しましょう。
奨学金の返済が残っている
奨学金の返済が残っていれば、確実に引き止められます。
どうしても辞めたい場合は、全額一括返済が必要になります。
奨学金の返済が残っていても退職したい場合は、職場と話し合いましょう。
引き止めに負けない準備のポイント3つ
退職の引き止めに負けないためには、事前準備が必要です。
準備のポイントは以下の3つです。
- 退職の意思を強く持つ
- 退職までのスケジュールを立てる
- 譲れるポイントはつくっておく
退職の意思を強く持つ
看護師長だけでなく、看護部長も退職を引き止めます。
普段、話さない看護部長に引き止められて、退職をやめる看護師もいます。
自分がなぜ退職したいのかを客観視して、退職への強い意志を持ちましょう。
同僚には相談しない
引き止めにあったら誰かに相談したくなります。
しかし同僚に退職の相談するのは止めた方がいいです。
同僚があなたを引き止めるかもしれません。
同僚に「辞めてほしくない」と言われたら、心が折れるかも。
辛いですが相談するのは同僚ではなく、職場と関係のない人にしましょう。
退職のスケジュールを立てる
いつまでに退職するかを決めて、退職のスケジュールを立てましょう。
自分で期日を決めないと、引き止めに押されて流されてしまいます。
退職のスケジュールを立てるためには、退職の流れを知る必要があります。
譲れるポイントはつくっておく
看護師が辞めると、職場への影響は「0」ではありません。
職場や周囲への影響を考えて、自分の中で譲れるポイントはつくりましょう。
一方的に「◯月末に退職します」というと、相手の印象が悪くなります。
例えば、就業規則通りの退職にこだわらず、「3ヶ月後」「6ヶ月後」と自分の中で譲れる退職時期をつくりましょう。
譲歩すると、円満退職につながりやすいです。
強い意志で退職をして新たな一歩を踏み出す
引き止めを避ける退職理由は以下の7つです。
- 体調不良
- スキルアップ(転職・資格取得)
- 引越し
- 結婚
- 妊娠
- 育児
- 介護
となります。
職場と戦うのではなく、「円満退職」で見送られることがベスト。
円満退職のポイントは、「誠実さ」と「理由」そして、「強い意思」です。
しかし、退職の応じない職場であれば、「誠実さ」は必要ではありません。自分を優先することも大事なので、時には嘘も必要。
強い引き止めにあったら、僕一人では無理だ・・・辞められない。
と退職をあきらめる前に、代わりに退職を伝える退職代行の利用をおすすめします。
一人で戦う必要はありません。
退職をあきらめる前に、第三者の力を借りましょう!
退職代行は、看護師に代わって職場に退職の処理をしてくれます。
「退職の意思ぐらい自分で伝えないと・・・」と無理をせず、サービスを利用し自分自身を守りましょう。
問い合わせは無料なので一度、相談してはいかがでしょうか?
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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