- 退職するときのトラブルってどんなのがあるんだろう?
- トラブルが起きたときの解決方法が知りたい!
- トラブルが解決できないときはどうしたらいい?
看護師が退職するときに1番困ることが、職場とのトラブル。よく起きるトラブルを知らないと、上手く対応できず退職できないかもしれません。
病院看護師として17年働いた私は、退職者の色んなトラブルを見てきました。
本記事では看護師が退職するときに、起こるかもしれないトラブル10選と解決方法を紹介します。トラブルが解決できないときの対処法も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでください。
看護師が退職するときのトラブルは以下の通りです。
- 退職を引き止められる
- 退職日を勝手に指定や延期にされる
- 退職までに嫌がらせを受ける
- 有給休暇を取得できない
- 引き継ぎができない
- 奨学金の一括返済や違約金の支払いを求められた
- ボーナスがもらえない
- 退職金がもらえない
- 「病院都合」の退職が「自己都合」にされた
- 離職票が届かない
トラブルが解決できないときの対処法は以下の通りです。
- 労働基準監督署に相談
- 退職届を内容証明で郵送する
- 退職代行を利用する
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看護師が退職するときのトラブルと解決方法10選
看護師が退職するときに起こるかもしれないトラブルは以下の通りです。事前に知っておくとスムーズに対応できます。
- 退職を引き止められる
- 退職日を勝手に指定や延期にされる
- 退職までに嫌がらせを受ける
- 有給休暇を取得できない
- 引き継ぎができない
- 奨学金の一括返済や違約金の支払いを求められた
- ボーナスがもらえない
- 退職金がもらえない
- 「病院都合」の退職が「自己都合」にされた
- 離職票が届かない
退職を引き止められる
看護師が退職の意思を看護師長に伝えると、ほぼ引き止められます。理由は以下の通りです。
- 人員不足
- 看護師長の評価が下がる
- 採用のコストと手間がかかる
- 退職時期が悪い(人員が少ない夏季休暇、産休の看護師や退職者がかぶっているなど)
- 奨学金の返済が残っている
引き止められたときの解決策は以下の通りです。
- 退職の意思を強く持つ
- いつまで退職するかを決める
- 譲れるポイントはつくっておく
- 奨学金を一括返済できる金額を用意または職場と話し合う→こちらで説明
- 人事課に相談する
奨学金の返済以外の理由は、職場の都合のため自分には関係がないと割り切る必要があります。
周囲の影響も気になりますが、自分の人生を優先することも必要。
実際に退職しても多少の勤務の影響はありましたが、喉元過ぎれば退職者のことは忘れます。
看護部の引き止めが強い時は、人事部に相談するのも一つの方法。
事務局の方がコンプライアンス(法令を守ること)に敏感なため、看護部に退職の強い引き止めしないように要望することがあります。
看護師を引き止められない嘘でも大丈夫な退職理由はこちら
引き止められて退職させてくれない看護師が退職する方法はこちら
退職日を勝手に指定や延期にされる
退職日を職場に勝手に指定されたり、決まった退職日を延期されるトラブルもあり得ます。下記の対応で退職日を伝えましょう。
- 毅然とした態度で退職希望日を伝える
- 退職の話し合いのときは手書きで記録を残す
- 記録した退職日と最終出勤日を看護師長に確認する
退職日の指定や延期されることを想定して、退職の話し合いをするときは内容を記録しましょう。記録していることで、相手に本気度が伝わります。
退職までに嫌がらせを受ける
退職が決まると、上司だけでなく同僚から嫌がらせを受けることがあります。嫌がらせをする人は、
こんな忙しいときに退職して自分勝手
抜けがけだ!裏切り者!
というような心境になっているかもしれません。
手順を踏んで退職の準備をしても感情的になる看護師はいます。
私が見た退職者への嫌がらせは以下の通りです。
- 仕事上の話以外はしない
- 重症患者や認知症患者を受けもたせ明らかに業務の偏りがある
- 少しのミスで過剰に叱責する
- 「あなたは辞める人だから関係ないよね」などと嫌味をいう
以下のように心構えをしていれば乗り越えられるかもしれません。
- どうせ辞める職場だと割り切る
- スタッフの嫌がらせあれば看護師長に相談する
- 組合やパワハラ委員会があれば相談する
退職するまで期間があるので、耐えるにはしんどいですね。看護師長も退職者に親身になってくれないかもしれません。
組合などパワハラ委員会などの組織があれば、相談するのも一つの方法です。
有給休暇を取得できない
退職まで有給休暇を消化したくても、看護師長が有給休暇をつけてくれないことがあります。労働者からの有給休暇の申請は、職場は拒否できません。
有給休暇を取得するためには以下の方法があります。
- 有給消化するという強い意思を持つ
- 退職日まで月の何日取得すればいいかを計算
- なるべく早く看護師長に有給の交渉
- 看護部長か人事課に相談
- 職場の労働組合に相談
- 労働基準監督署に相談
退職まで有給休暇を消化するためには計画をたて、なるべく早く看護師長に交渉します。看護師長が有給休暇をつけてくれないときは、看護部長か人事課に相談しましょう。
看護部長や人事課に相談しても変わらないときは、労働組合に相談します。労働基準監督署に相談すると、ほぼ確実に有給消化できますが、円満退職から遠くので最終手段にしましょう。
看護師が退職するまで有給消化する方法はこちら
引き継ぎができない
退職が決まっても、委員会などの後任者が中々決まらず引き継ぎができないことがあります。
後任者が決まった頃には勤務で合う日がなく、退職者が休日に病院に来て引き継ぐことがありました。
休日に病院へ行くことがないように以下の対策を行いましょう。
- 看護師長に後任者を確認する
- 後任者が分かるように引き継ぎ書を作成する
看護師長に後任者を確認して、忘れられないようにする必要があります。
万が一、後任者が決まるのが遅くても、引き継ぎ書を作成して読めば分かるように準備しましょう。
口頭で引き継ぎされるより、引き継ぎ書がある方が分かりやすかったです。
ただし、新人看護師が読んでも理解できるぐらいの引き継ぎ書が必要です。
看護師が退職する前に引き継ぎする方法はこちら
奨学金の一括返済や違約金の支払いを求められた
奨学金の一括返済は契約書の内容によります。契約書通りに一括返済を求められたら従う必要があります。
支払えない場合は以下の通りの対応を行ってみましょう。
- 分割返済にできないか職場と交渉
- 親にお金を借りる
- 奨学金を肩代わりする病院へ転職する
消費者金融に借金をするのはやめましょう。
奨学金を肩代わりしてくれる病院は非公開求人であることが多いので、転職エージェントに相談することをおすすめします。
お礼奉公中に辞めたい看護師の対策はこちら
退職を理由に違約金を払う義務は労働者にはありません。お礼奉公期間中でも同様です。
労働基準法第一六条で、使用者(病院)は違約金を定めたり、損害賠償額を予定する契約をしてはいけないと定められています。
違約金や損害賠償を求められたら、労働基準監督署に相談しましょう。
ボーナスがもらえない
退職の意思を伝えたり、退職が決まったりしたらボーナスが出なくなった場合、職場の就業規則を確認しましょう。
「支給日在職要件」というボーナス支給日に在籍していなかった職員にボーナスを支給しないという取り扱いがあります。支給日在職要件を満たしてれば、ボーナス支給の退職になります。
ただし、「退職する職員は減額する」など特別な規則があるかもしれません。就業規則と事務局に確認しましょう。
退職金がもらえない
退職金がもらえないことになれば、就業規則を確認しましょう。
就業規則の条件を満たしていれば退職金は支払われます。事務方に確認しましょう。
事務局も退職金を払う意思がない場合は、労働基準監督署に相談することも検討します。
「病院都合」の退職が「自己都合」にされた
病院都合の解雇で退職の場合は離職票に「病院都合」と記載されます。「自己都合」と記載されたら事務局に修正依頼をしましょう。
「自己都合」退職より「病院都合」の方が基本手当の受給は早くなります。職場が修正しない場合はハローワークに相談しましょう。
離職票が届かない
離職票が届かないときは、職場の事務局に連絡して催促しましょう。職場が忘れている可能性があります。
連絡しても離職票が届かない場合は、ハローワークに相談しましょう。ハローワークから職場へ催促します。
トラブルを起こさずに看護師が退職する方法
看護師が退職するとき、できる限りトラブルはなく円満退職をしたいですね。
円満退職に近づくポイントは以下の通りです。
- 退職の意思を伝える日は就業規則で確認する
- 就業規則より2〜3ヶ月早めに退職の意思を看護師長に伝える
- ポジティブな退職理由を伝える
- 退職が決まるまで周囲に言わない
- 引き継ぎは確実に行う
- 最終出勤日は挨拶をする
職場の就業規則通りに、余裕を持って退職の意思を伝えることが重要です。
「業務がきつい」や「人間関係がつらい」などネガティブな退職理由を伝えず、「ここにはない分野を経験したい」などポジティブな退職理由を伝えましょう。
看護師の退職の流れはこちらを参照して下さい
トラブルが解決できないときの対応
退職の引き止めや嫌がらせなどのトラブルが解決できないときもあります。
トラブルが解決できない職場に居続けると、自分のメンタルに悪影響。
強硬手段ですが、下記の方法で早急に退職することをおすすめします。
- 労働基準監督署に相談
- 退職届を内容証明で郵送する
- 退職代行を利用する
看護部長や人事課に相談しても、退職できない場合は労働基準監督署に相談しましょう。職場とのトラブルを一人で解決するのは難しいです。労働に関する法律に詳しい第三者機関に頼る方がいいです。
嫌がらせな受けてもう無理!職場へ行かず退職したい!
という場合は、内容証明を使って職場へ退職届を郵送できます。しかし、取り扱いが難しいので一度、弁護士事務所に相談することをおすすめします。
職場へは行きたくないし、内容証明は自分では難しい。
退職の手続きをお任せしたときは、退職代行サービスがおすすめです。
退職代行サービスは、代わりに退職の意思を伝えてくれます。
運用元によっては、有給休暇の取得など職場と条件交渉ができます。料金は3万〜5万ぐらいが相場です。
看護師が退職できないときの手段はこちら
看護師におすすめの退職代行はこちら
看護師の円満退職は難しい。強い退職の意思をもつことが必要!
看護師が退職するときに起こるかもしれないトラブルは以下の通りです。
トラブルが解決できないときの対応は以下の通りです。
- 労働基準監督署に相談
- 退職届を内容証明で郵送する
- 退職代行を利用する
看護師は人手不足のため、引き止めがなく自分の希望通りに退職するのは難しいです。必ず退職するという強い意思が必要です。
でも一人で対応するには限界があり、メンタル面で辛くなることもありますね。
一人で全て頑張ろうとせずに、退職代行サービスなど第三者に頼って、新たな人生を歩みましょう!
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