- 適応障害になったけど退職するのは逃げなのかな?
- 適応障害で退職するのはなぜ逃げと思われるの?
- 退職する以外で他に方法ある?
看護師はストレスが多い職業で適応障害になる可能性が高いです。
適応障害で退職するのは逃げだと思って、無理に働くと復活できないぐらい悪化するかもしれません。
私は適応障害になって休職中です。休職期間が終了したら、今の職場を退職するつもりでいます。
そこで本記事では、看護師が適応障害で退職するのは逃げではない理由を紹介します。適応障害になったときの仕事の対処法まで紹介しているので、ぜひ最後まで読んでください。
看護師が適応障害で退職するのは逃げではない理由は、
- 適応障害の原因はストレス
- ゆっくり休むことが1番大事
- 心身が健康であれば何度でもやり直せる
- 自分に合った環境に身を置いた方がいい
- 退職は人生の選択肢の一つ
の5つです。
適応障害になったときの仕事の対処法は、
- 休職する
- 異動願をだす
- 退職する
の3つです。
看護師が適応障害で退職は逃げではない理由
看護師が適応障害で退職するのは逃げではない理由は以下の5つあります。
- 適応障害の原因はストレス
- ゆっくり休むことが1番大事
- 心身が健康であれば何度でもやり直せる
- 自分に合った環境に身を置いた方がいい
- 退職は人生の選択肢の一つ
適応障害の原因はストレス
適応障害は環境の変化や人間関係などのストレスが原因で精神面や身体面の症状が発症します。
適応障害とは、”ストレスが原因で様々な精神面・身体面での症状が起こる”病気です。
» おりたメンタルクリニック
ストレスになる状況から離れないと、症状が悪化するだけです。職場の環境がストレスであれば、職場から離れる必要があるため、退職することは逃げではありません。
ゆっくり休むことが1番大事
適応障害の1番の治療はゆっくり休むことです。ストレスが原因で適応障害が発症したときは、身も心も疲れています。
過酷な職場であれば、退職することも選択肢の一つとなります。
心身が健康であれば何度でもやり直せる
職場から一度離れると、「自分はなんて弱い人間なんだ・・・」と思うかもしれません。
弱いから適応障害になったのではなく、あなたが頑張り屋だったからです。「退職は逃げ」と思って無理をすると取り返しのつかないことになります。
しっかり休養して、心身が健康になれば何度でもやり直せます。やり直すために、退職は選択肢の一つになります。
自分に合った環境に身を置いた方がいい
誰にでも向き不向きの環境があります。適応障害は環境に合わないストレスで発症します。
看護師の職場は「病院」ではありません。急性期にこだわる必要もありません。自分に合った環境に身を置くために今の職場に退職することはアリです。
「看護師は病院で働くもの」「急性期で働いてこそ看護師」という声は完全無視して、自分に合う職場に身を置きましょう。
退職は人生の選択肢の一つ
看護師で一生働くのであれば、長い看護師人生の中で同じ場所で働く必要はありません。
退職も人生の選択肢の一つです。自分の体調に合わせて、今の職場を退職することは不思議ではありません。
長い目で見ると大したことはないです。
看護師が適応障害で退職すると逃げと思われる理由
看護師は適応障害で退職すると逃げと思われるには以下の理由があります。
- 我慢や自己犠牲を美徳としている看護師が多い
- 自分が我慢できることを他人もできると思っている
- 適応障害の疾患を分かっていない
我慢や自己犠牲を美徳としている看護師が多い
我慢や自己犠牲を美徳している看護師が多いです。
自分を犠牲にして働いている看護師ほど、退職する看護師に対して「辛いことから逃げている」と思いがち。
我慢や自己犠牲をするのは本人の自由ですが、他人に押し付けることではありません。
自分の意思を尊重して、必要であれば退職も検討しましょう。
自分が我慢できることを他人も我慢できると思っている
自分が我慢できること他人も我慢できると勘違いしている看護師が多いです。
退職する看護師に対して、「こんなことも我慢できないの?」と思いがち。我慢できる事や度合いは人それぞれです。自分が耐えられることが他人が我慢できるとは限りません。
周囲が我慢して働いているからといって、自分の許容範囲以上も我慢して働く必要はないです。
適応障害の疾患を分かっていない
適応障害の疾患について分かっていない看護師が多いのも現実。
「医療従事者なのに分からないの?」と思うかもしれませんが、自分が経験してなかったり、興味がない疾患についての知識がないことは、よくあることです。
「精神疾患なんて弱い人間がなるもの」と平気で言ってる看護師もいます。
理解のない看護師の相手はする必要はありません。
看護師が適応障害になったときの仕事の対処法
看護師が適応障害になったときの仕事の対処法を紹介します。
- 休職する
- 異動願をだす
- 退職する
休職する
適応障害になったときは、まずは医師に診断書を書いてもらい休職しましょう。退職は一つの選択肢でありますが、全てではありません。
不調のときは正常な判断は難しいので、退職するかどうかの大きな決断をしない方がいいです。
退職の決断は後にして、まずは有給休暇や病気休暇を使って休みましょう。
休職中、無給になる場合は健康保険の「傷病手当金」を利用しましょう。4日以上仕事を休み、給与の支払いがないと受給できます。
直近1年間の平均月収の約2/3を、最大1年6ヶ月受給できます。
傷病手当金とは
病気やケガで会社で休んだ時は傷病手当金が受けられます。
支給期間:最長1年6か月
1日あたりの支給額:支給開始以前の継続した12ヶ月の各月の標準月額を平均した額÷30日×2/3
例えば、標準報酬月額が30万円とすると
30万÷30×2/3=約6,666円 が支給日額となります。
参考元)全国健康保険協会 病気やケガで会社を休んだとき(傷病手当金)
補足:標準報酬月額とは、毎月の保険料を計算するための基準となる金額。
4〜6月の3か月間の給与の平均額をもとに決定します。
参考元)全国健康保険協会 標準報酬月額・標準賞与額とは?
看護師の休職中のお金を解説記事はこちら
異動願をだす
適応障害は今の職場環境が原因で発症します。
休職後、復帰するとき、異動して部署が変われば異動先の環境に適応する可能性があります。
退職して新たな職場で働くよりも、適応しやすいかもしれません。
すぐに退職はしないで一旦、異動してみるのも一つの方法です。
ただし、適応障害の原因が特定の先輩や上司のパワハラの場合があります。自分が異動した部署に後からパワハラした先輩や上司が異動してくる可能性があります。
退職する
今の職場で働くことがストレスの原因で、異動で解決できない場合は退職も検討しましょう。
職場にい続けることで、症状が悪化したり再発したりすることがあります。退職して、ゆっくり休んで健康になれば、新しい職場でやり直せます。
適応障害で退職するときのよくある質問
- 適応障害で退職するときの伝え方は?
-
退職届には「一身上の都合」で大丈夫です。看護部長に異動して復帰することをすすめられても、
「退職してゆっくり休みながら考える期間を設けたいです。これ以上皆さんにご迷惑をかけると思うと心苦しく心身に良くないので、退職させていただきたいです。」
と伝えましょう。
- 退職したいと言えない。どうしたらいい?即日退職する方法がある?
-
退職したいと伝えても取り合ってくれなかったり、看護部に行くこと自体辛い時があります。退職したいと言えない状況であれば、
- 内容証明郵便で退職届を送る
- 退職代行サービスを利用する
上記2つの方法で即日退職が可能です。
しかし内容証明郵便は自分で手続きをしなければいけません。弁護士事務所に依頼はできますが、高額な費用がかかります。
精神的に負担が大きければ、退職代行サービスを利用することをおすすめします。
退職の意思を伝えるだけでなく、有給休暇の取得を交渉もしてくれます。
- 適応障害で退職したいけどお金がない
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適応障害と医師が診断すれば、健康保険の「傷病手当金」を利用しましょう。
4日以上仕事を休み、給与の支払いがないと受給できます。直近1年間の平均月収の約2/3を、最大1年6ヶ月受給できます。退職するまでに1年以上健康保険に介入していれば退職後も引き続き受給できます。
傷病手当金とは
病気やケガで会社で休んだ時は傷病手当金が受けられます。
支給期間:最長1年6か月
1日あたりの支給額:支給開始以前の継続した12ヶ月の各月の標準月額を平均した額÷30日×2/3例えば、標準報酬月額が30万円とすると
30万÷30×2/3=約6,666円 が支給日額となります。
参考元)全国健康保険協会 病気やケガで会社を休んだとき(傷病手当金)補足:標準報酬月額とは、毎月の保険料を計算するための基準となる金額。
4〜6月の3か月間の給与の平均額をもとに決定します。
参考元)全国健康保険協会 標準報酬月額・標準賞与額とは? - 適応障害で退職しても後悔しない?
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適応障害を理由に退職して後悔するかどうかはわかりません。しかし無理して働いて、症状を悪化して取り返しのつかないことになれば、後悔する可能性が高いです。
- 適応障害で退職すると逃げ癖はつかない?
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仕事が嫌ですぐ退職することと、適応障害で退職することは置かれている状況が異なります。
病気の治療に専念することが目的なので、逃げ癖が着くことにつながる可能性は低いです。
適応障害になったときに家ですること
適応障害で職場から離れたら家で以下のこと行いましょう。
- とにかく休む
- 休んだら体を軽く動かす
- 自分のストレスの原因を紙に書き出す
私自身も実践して、すっかり元の自分に戻れました。今はゆっくり退職後のことを考えています。
とにかく休む
適応障害になれば身も心も疲れています。とにかく眠って休みましょう。
生活リズムを整えることより、まずは好きなだけ眠ることが大事です。医師から薬を処方されていれば、処方通りに内服して、しっかり眠りましょう。
休んだら体を軽く動かす
十分に眠って心身を休めたら、少しずつ体を動かしてみましょう。
急にたくさん動かなくていいので、短時間でも散歩することをおすすめします。体を動かすことで、血流が良くなり気分転換になるため心身に良い影響です。
自分のストレスの原因を紙に書き出す
休職をとって生活リズムが整えば、自分のストレスの原因を紙に書き出すことをおすすめします。
回復した後、看護師として復帰することが多いです。しかしストレスの原因が分からないままだと、同じことを繰り返してしまいます。
ストレスの原因を客観的にみて明らかにすること、ストレスから回避できる可能性が高くなります。
看護師が適応障害が原因で退職するのは逃げではなく選択肢の一つ
看護師が適応障害で退職するのは逃げではない理由を以下の5つを紹介しました。
- 適応障害の原因はストレス
- ゆっくり休むことが1番大事
- 心身が健康であれば何度でもやり直せる
- 自分に合った環境に身を置いた方がいい
- 退職は人生の選択肢の一つ
長い人生の中で、自分に合わない環境に身を置いて心身のバランスを崩すこともあります。
大事なのは、その時にどのような選択したかです。
自分の気持ちに嘘をついて、周囲の目を気にして我慢し続けることが1番心身に悪影響です。
難しいかもしれませんが、周囲に逃げと思われても、自分の気持ちに正直になることが大事。
退職も選択肢の候補に入れて、今後のことを焦らずゆっくり考えていきましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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