- 看護師をしているの疲れた・・・
- この疲れをとりたい。
- 看護師辞めたいけど、みんなも我慢しているし辞めるのは逃げかな・・・
ストレスが多く常に疲れている看護師。
辞めたいほどの疲れを放置すると、うつ病などの精神疾患になってしまいます。
私も17年間看護師をして、疲れを上手く対処できず「適応障害」となり一時期休んだこともありました。
今は疲れやストレスをため込まないようにしています。
そこで今回の記事では、適応障害で休んだことある私が看護師が辞めたいほど疲れる時とその対処法5つを紹介します。
最後まで読めば、職場を辞めた方がいいケースも分かります。
看護師が辞めたいほど疲れる時は、人間関係や責任の重さで限界までストレスがたまった時。
疲れた時は、気分転換や看護師の友人に話すことをオススメします。
看護師が辞めたいほど疲れる時

看護師が辞めたいほど疲れる時は、下記の年代によって異なります。
新人看護師の苦悩
- 実習とちがい複数の患者を受けもつ
- 看護師としての責任が出る
- 慣れない処置で緊張する
- 難しい患者さんとの関わりに戸惑う
- 毎日、疾患や処置などの予習と復習をする
- 先輩に怒られる
- 同期に比べて自分はできないと辛くなる
就職して最初の試練。
新人は毎日覚えなくてはいけない事で、辞めたくなるほど疲れます。
私も夜10時まで仕事して、翌朝7時前に出勤していることもありました。
しかし、自分の足りないことを受け入れて勉強をすると、仕事ができる日が来ます。

私も1年目は本当に苦しかったけど、2年目ぐらいになると慣れてきました。
中堅看護師の苦悩(3〜10年)
- 委員会のメンバーになり仕事が増える
- 看護学生や新人看護師の指導で悩む
- 新人看護師とベテラン看護師の板挟みになる
- リーダー業務で責任が増える
中堅看護師は任される業務が増えることで、負担が増えます。
通常の業務や夜勤は変わりません。
しかし委員会の業務で資料を作ったり、教育のために計画を立てたりと重要な業務が増えます。
通常業務で手一杯なので、他の業務をこなすのは休日です。
さらに担当している新人看護師ができていないことがあると、ベテラン看護師から受ける苦情。



これは私も全部経験しました・・・
委員会に入ったり、教育担当しても手当はつきません。
毎年少しずつ昇給するだけです。
新人時代とちがった苦悩を、中堅看護師は抱えています。
ベテラン看護師の苦悩(10年以上)
- 周囲から頼られプレッシャーを感じる
- 夜勤は経験が浅い看護師と組まされる
- 夜勤の疲れが年々増す
- 長年の重労働で腰痛や腱鞘炎など体に不調が出る
- 新しい部署で仕事を覚えるのが大変になる
10年以上看護師をしていると、ベテランの域です。



ベテランになれば怖いものなしだね。
と私も思っていました。
ベテランになれば、また別の悩みが出てくるもの。
10年以上も経験があれば、周囲に頼られます。
しかし経験年数が十分でも、初めての診療科で働く場合もあります。
例えば、病棟から手術室へ異動となれば、ほぼ1からスタート。
45歳で病棟から手術室に異動した看護師がいましたが、「全然覚えられない」と嘆き疲弊していました。



看護部もなんて酷なことするんだろ・・・と思いました。
腰痛を抱えたり、記憶力が衰えたりと苦悩を抱えています。
それでも夜勤などハードな勤務をこなして、疲れ果てたベテラン看護師もいます。



私の病院は紙カルテから電子カルテに切り替わった時、大量のベテラン看護師が辞めました。
看護師長の苦悩
- 毎日のベッドコントロールに悩む
- 患者さんからのクレームを受ける
- シフト作成に悩む
- 医師やスタッフ、患者さんとのあらゆる人の板挟みになる
- 当直に入るので夜勤がなくならない
- 看護部長とスタッフとの板挟みになる
看護師長は、スタッフ看護師とちがう仕事内容となります。
責任の重さも桁違いになります。
毎日ベッドコントロールやシフト作成に追われています。
そんな中で、患者さんからのクレームを受けることも。



看護師長が定時に帰っているところは、数回しか見でません。
当直明けでも人手不足なら、そのまま日勤して30時間以上病院で仕事をしていました。
責任と仕事量で看護師長は疲れきっています。



看護師は主に人間関係と責任の重さで疲れきっています。
看護師が辞めたいほど疲れた時の対処法【5つ】


- 気分転換をする
- 看護師の友人に話す
- 今辛いことを書き出す
- 生活習慣を整える
- 部署異動願をだす
辞めたいほど疲れた時は、退職する前に一度疲れを軽減しましょう。
また働く気力がわくかもしれません。
気分転換をする
疲れた時は気分転換をしましょう。
家でも仕事のことを考えると、常に仕事をしている気分で体だけでなく心も休まりません。
- 軽く運動する(ウォーキングやストレッチ、筋トレ)
- 音楽を聴く
- 映画を見る
- アロマを炊いてリラックスする
- 本を読む
など、とりあえず頭から仕事を切り離しましょう。
家で勉強や仕事をする時も、◯時〜◯時までは仕事のことはしないと割り切りも大事。



私は疲れるとベッドに入りっぱなしになり、スマホばかり見てました。
全身の血流が悪くなり、余計に増す憂うつ感・・・
ずっとベッドでゴロゴロすると嫌なことを思い出したりして、余計心が病んでしまいました。
今は外に出て軽く散歩し太陽の光を浴びて、気分をスッキリさせています。
思いっきり好きなことをして気分転換をしましょう!
看護師の友人に話す
看護師の友人に話を聴いてもらいましょう。
看護師は昔ながらの風習にこだわる傾向にあります。
時には理不尽なこともあるのが、女性の人間関係。
鬱憤を溜め込むと、心が疲れます。



私は看護師以外の友人に愚痴を聞いてもらったことあります。
しかし仕事内容が専門的なので、理解は難しいようです。
看護師の悩みは看護師が1番分かってくれるので、看護師の友人に話しましょう。
友人も聴いて欲しいことがあるかもしれません。
今辛いことを書き出す
人に相談することや、自分の気持ちを言葉にすることが苦手な場合もあります。
疲れたら今辛いことを書き出すこともオススメ。
紙に書くことで、「自分はこんなこと言われて、こう感じたから辛かったんだ」と自分自身を客観的に見れます。
自分が不快に感じることを冷静に捉えることができて、ストレスが緩和されます。
これはメンタリストDaigoも解説していました。
今辛いことを書いて、自分を見つめてみましょう。



私は書き出すと恨み節ばかりでしたけど、書くと気分がスッキリしました。
生活習慣を整える
看護師は不規則勤務なので、生活習慣が乱れます。



私も休みの日はほとんどの時間をベッドで過ごすこともありました。
ストレスがたまるとしてしまうのが、ジャンクフードやお酒で暴飲暴食。
疲れは取れるどころか、余計疲れた気がします。
人間は夜に寝て疲労を回復するようになっています。
夜勤明けの仮眠で寝過ぎないようにして、夜にしっかりと眠りましょう。
食事は暴飲暴食をさけ、栄養バランスが整った食事を摂りましょう。



私は適正飲酒を心がけます・・・
部署異動願を出す
今の部署が「残業が多い」「人間関係が悪い」など、どうにもならない時は部署異動願を出しましょう。
辛い部署でずっと我慢する必要はありません。
自分を守れるのは自分だけ。
看護師に辞められると採用と育成にコストがかかります。
辞められるぐらいなら、異動を受け入れられることが多いです。
職場を辞めた方いいケース


- いじめやパワハラの改善がない
- 残業代が出ない
- 仕事が原因で心身に不調がある
これらのケースがある場合は、退職を考えましょう。
いじめやパワハラの改善がない
中にはいじめやパワハラを受ける場合があります。
上司に相談しても改善してくれない時は、その職場で我慢する必要はありません。
あなたの心身が壊れます。
心身が壊れては、元の状態に戻れないかもしれません。
自分自身を守るためにも、退職を考えましょう。
残業代が出ない
残業代を出さない病院もあります。時間を搾取するだけの病院なので、退職を考えましょう。



私も残業代の申請をすると、以下のように先輩に怒られたことがあります。
- 仕事ができないから遅くなる
- 自分のミスで遅くなった
- 新人は残業代の申請をするものではない
以下が、私が1番衝撃だった出来事です。
準夜勤務で定時が1時15分でしたが、入院受け入れ+重症患者3名入れて15名を受け持ちをして勤務終了は4時でした。
5年先輩が残業申請をすすめれてくれましたが、ベテラン看護師が「新人はまだ申請してはいけない」の一言で残業代が消えました。
もう15年以上前の話ですが忘れられません(笑)
現在は病院や組合が、労働基準法に敏感になり改善されました。
今の病院は残業代を出してくれますか?改善がないなら、退職を考えましょう。
仕事が原因で心身に不調がある
仕事が原因で心身に不調があれば、退職も検討しましょう。
特に心の不調が出ると、元に戻るまで時間がかかります。
一旦休んで同じ勤務環境に戻っても、また不調になるかもしれません。
ある先輩が原因で不調になった看護師が部署を異動しました。
しかし1年後に、不調の原因となった看護師が同じ部署に異動。
結局、その看護師は退職しました。
自分が部署異動しても心身の調子が改善しない場合は、退職を考えましょう。
しかし休職制度があれば、制度を利用して心身を休めてから退職の決断をしましょう。
休職制度や傷病手当金の詳細についてはこちらをご参照ください。
お礼奉公期間中の退職
お礼奉公中の退職、働いた期間に応じて減額される事が多いです。
しかし病院によっては全額返済を求められる場合もあります。
一括返済か分割返済なのかは、病院と交渉が必要です。
ただし、医療法人宝生会 PL病院(大阪)「奨学金返済資金貸付制度のご案内」のように奨学金の返済を肩代わりしてくれる病院もあります。
看護師が辞めたいほど疲れた時は辞めて逃げても大丈夫


今回紹介した疲れた時の対処法です。
しかし、以下のように職場環境が悪い場合は辞めて逃げても大丈夫。
2017年看護職員の労働実態調査より、看護師の約6割が仕事での強い不満・悩み・ストレスを抱えています。
看護師がうつ病になりやすいのは、常にストレスが強い環境にいるからです。
よく言われるのが、



辞めるって逃げるみたい。
辞めて逃げてもいいです。それで自分の身を守れるなら、逃げましょう。
自分の身を守るのは、自分だけ。



新卒で辞めたらどこも就職できない。
働き出してから、今の病院に向いていないと分かるのはよくあることです。
第二新卒看護師として受け入れる病院はあります。
限界を越える前に、まずは行動しましょう。
看護師の退職の流れはこちらを参照して下さい
退職を伝えづらい、または引き止めがあって退職ができないときは、看護師の代わりに退職代行サービスが対応してくれます。
問い合わせは無料なので一度、相談してはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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