- 看護師長に退職したいと伝えたい
- 看護師長にいつ声かけたらいいんだろう・・・
- 看護師長の機嫌を損ねない声かけの方法が知りたい
「退職をしよう!」と決意したけど、中々看護師長に切り出せないですよね。しかし退職を切り出せず先延ばしにすると、退職のタイミングを逃してしまいます。
私は17年間、病院で看護師として働き、数多くの退職者を見送りました。その中で、看護師長に退職の声かけをするベストなタイミングを教えてもらいました。
そこで本記事では、看護師長に退職の声かけをする5つのタイミングを紹介します。
勤務帯別に看護師長に声かけをするタイミングも紹介していますので、ぜひ最後まで読んでください。
退職を切り出すために看護師長に声かけをするタイミングは、ナースステーションに人が少ない時間を狙いましょう。
さらに看護師長が忙しい日を避けるとベストです。
日勤の朝イチか夜勤の後は、他のスタッフが少ないので、看護師長に声かけをしやすいです。
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看護師長に声かけをするタイミング5つ
退職を伝えるために、まずは看護師長に声かけをする必要があります。看護師長に声かけをする時は、タイミングを図りましょう。
以下のタイミングをご参考ください。
- ナースステーションに人が少ない時
- 看護師長が当直ではない日
- 看護師長に会議が入っていない日
- 病院の監査日ではない日
- 部署に大きな問題が発生していない時
ナースステーションに人が少ない時
看護師長への声かけは、ナースステーションに看護師が少ない時にしましょう。看護師の情報伝達は素早いため、噂好きの看護師がいればすぐに広まります。
看護師が退職すると他の看護師への負担が増えるため、周囲は敏感です。根も葉もない、良からぬ噂を流されることもあります。
ナースステーションに看護師が少ない時に、近くに誰もいないこと確認してから看護師長に声かけをしましょう。
看護師長が当直ではない日
看護師長が当直ではない日に、声かけをしましょう。当直入りの日は、看護師長は1日勤務した後に、更に夜も勤務します。
当直に入る前は1時間ほど休憩に入りたいはず。休憩時間を捻出するためにも、その日の業務を素早く終わらせたいと看護師長は考えています。
焦っているときに声をかけるのは禁物です。
感情的になりやすい看護師長であれば、態度に出るかもしれません。
当直入りは避けましょう。
もちろん、当直明けも禁物です。当直明けの看護師長は疲労困憊なので、頭は働いていません・・・
看護師長に会議が入っていない日
会議が入っている日は、看護師長は忙しいことが多いです。特に師長会のような重要な会議では、看護師長も準備に追われることも。会議日を避けて、声をかける方がいいです。
師長は会議が多いから中々、声かけられない・・・
会議がある日しか看護師長に出会えない場合は、日勤の朝イチか会議が終わってからにしましょう。
日勤帯の声かけのタイミングは、コチラで紹介しています。
病院の監査日ではない日
病院の監査日は行政職員が院内を見回りするため、病院全体に緊張感が走っています。
病棟に行政職員が見回りにきた時、看護師長の任務は行政職員の質問に答えることです。
重大な任務なので、看護師長はとても緊張をしています。
病院の監査日は絶対に避けましょう。
監査日を知らなかった私は、看護師長に相談の声かけをすると「今日は無理!」と言われたことがあります・・・
部署に大きな問題が発生していない時
部署で大きな問題が発生している時は、看護師長への声かけは避けましょう。
例えば以下の内容が大きな問題です。
- 医療事故または、医療事故につながる重大な事例
- 患者、家族からのクレーム
- 部署内で職員や患者に感染症(新型コロナウイルスなど)が広がっている など
上記のような時は、看護師長は対応に追われます。状況が落ち着くまで待ちましょう。
やってはいけない看護師長への声かけの仕方
これだけはやってはいけない看護師長への声かけの仕方があります。
以下をご参考ください。
- 看護師長を呼び止めてすぐに退職の話をする
- 立ち話のまま話をする
- 退職したい月の勤務表を作成した後に退職を切り出す
看護師長を呼び止めてすぐに退職の話をする
例えば「退職の相談をしたいです」と、看護師長を呼び止めてすぐに退職の話をするのはNGです。
突然、「退職」と切り出されると、看護師長も動揺して冷静な話し合いができません。
仕事のことで相談したいことがあります。
ご都合のよろしい日に面談をしていただけないでしょうか。
と声かけをしましょう。「退職」の言葉を出す時は、二人きりの時に落ち着いた状態でしましょう。
立ち話のまま話をする
看護師長に声かけをして、
今なら、空いているよ。どんな相談?
と返事があっても、そのまま立ち話で退職を切り出してはいけません。他の看護師に聞かれるかもしれないからです。
改めてご都合のよろしい日に、面談をお願いします。
と伝え、看護師長に込み入った相談であることを感じてもらい、別室で落ち着いて話をしましょう。
看護師長が「今なら空いてるし、他の部屋で話そうか」と返事した場合
自分が退職を伝える準備をしていれば、そのまま話をしていいですが、準備不足であれば別日の調整をお願いしましょう。
ただし看護師長が空いているときがチャンスなので、声かけをする前から退職を伝える準備をしておく方がベストです。
退職したい月の勤務表を作成した後に退職を切り出す
就業規則で「退職の意思は1ヶ月前に伝える」と定めている職場もあります。しかし、退職したい月の勤務表を作成した後に退職を切り出すのはNGです。
一人の看護師が抜けることで、勤務表は作り直しです。他の看護師への影響が大きく、円満退職はできません。
注意!パワハラやいじめなどで、心身共に限界を超えている場合
パワハラやいじめなどで、心身共に限界を超えている場合は例外です。退職前に診断書を書いてもらい休職して、自分の体を休めることを最優先しましょう!
3交代勤務で中々、看護師長に声かけるタイミングがないんだけど・・・
私たちスタッフは不規則勤務であり、多忙な看護師長に声かけするタイミングが中々ありません。
次からは、勤務帯別に看護師長に声かけをする流れを紹介します。
【勤務帯別】声かけのタイミングとセリフ
看護師長に声かけする流れを【日勤】【夜勤】別に紹介します。
日勤【朝イチを狙おう】
日勤帯では朝イチを狙いましょう。看護師長の出勤は早い場合が多いです。
私の経験上、今までの看護師長は勤務開始45分〜1時間前に出勤していることが多かったです。
早い時間であれば日勤看護師の人数は少なく、夜勤看護師は朝食前の準備に追われています。ナースステーションには誰もいないことも。
いつもより早めに出勤すると、看護師長に声かけをするタイミングをつかみやすいです。
大まかな流れは以下の通りです。
看護師:「おはようございます。朝早くから申し訳ございません。今少しお時間よろしいでしょうか?」
(看護師長が「いいよ」と言えば)
看護師:「おりいって、仕事のことで相談したいことがあります。ご都合のよろしい日に面談をお願いします。」
深刻そうな表情で伝え、看護師長に「今話せないことだな」と気づいてもらうことがポイントです。「今じゃだめ?」と言われても、「改めて面談をお願いします。」と伝えましょう。
うちの看護師長は出勤時間ギリギリだよ
看護師長の出勤時、他の看護師が多い場合、【午後の検温で出払った時】か【勤務終了後】を狙いましょう。
- 午後の検温で出払った時
- ナースステーション内の人数が少なくなるタイミング。
午前の検温よりは、業務が落ち着いている場合が多いです。しかし、午後の処置の準備や検温で忙しく、声かけどころではないかもしれません。
- 勤務終了後
- 【勤務終了後】で他の看護師が帰っていれば、ナースステーション内の人数が少なくなるタイミング。
看護師長が残っていれば声かけできるチャンスです。
夜勤【夜勤が終わった後がチャンス】
次に狙うタイミングは、夜勤が終わった後。特に検温で他の看護師が出払った後がチャンスです。
しかし日勤の朝イチより、ナースステーションにいる人数は多いです。
看護師だけでなく、医師もいます。医師も看護師と仲良ければ、口を滑らすかもしれません。
慎重に近くに人がいないことを確認しましょう。大まかな流れは以下の通りです。
看護師:「看護師長、今少しお時間よろしいですか?」
(看護師長が「いいよ」と言えば、)
看護師:「おりいって、仕事のことで相談したいことがあります。ご都合のよろしい日に面談をお願いします。」
日勤と同様に、深刻そうな表情で伝え、看護師長に「今話せないことだな」と気づいてもらうことがポイントです。「今じゃだめ?」と言われても、「改めて面談をお願いします。」と伝えましょう。
補足:夜勤前は避けよう
夜勤前は夕方になるので看護師長に声かけをするのは避けましょう。
ナースステーションは日勤看護師や医師で人があふれています。さらに、緊急入院が立て込んだり、医師の指示が多く、部署内が忙しいことが多いです。
看護師長の都合を尊重して退職を伝えよう
退職するために看護師長に声かけをするタイミングは以下の通りです。
- ナースステーションに人が少ない時
- 看護師長が当直ではない日
- 看護師長に会議が入っていない日
- 病院の監査日ではない日
- 部署に大きな問題がしていない時
余程な理由がない限り、部下から退職したいと伝えられると看護師長は困ります。
そのため、退職したいと伝えるまでに看護師長の機嫌を損ねないようにしましょう。
看護師長は忙しいなか、時間を割いてくれます。
看護師長の都合を尊重した上で退職の意思を伝えることが、円満退職への一歩です。
いじめやパワハラ、過酷な勤務で辞めたくても看護師長に言えない場合、手助けしてくれるのが退職代行。
退職代行は、看護師に代わって職場に退職の処理をしてくれます。
限界が越えると心が壊れて自分の人生を棒に振る前に、退職代行を利用して自分自身を守りましょう。
看護師の退職の流れはこちらを参照して下さい
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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