- 退職が決まったけど、引き継ぎってどうやるの?
- 簡単に引き継ぎしたらいいよね?
- 忙しいから、引き継ぎの見本が欲しい!
退職するまでの大仕事は引き継ぎです。でも、いざ引き継ぎってどうしたらいいのか迷いますね。
引き継ぎをしっかりとすると円満退職につながります。
私は17年間、病院で働いて何度も退職者から引き継ぎを受けました。
そこで、本記事では看護師が退職前に引き継ぎをするポイント3つを解説します。
担当患者や委員会別に引き継ぎ書の見本を作っているので、ぜひ最後まで読んでください。
看護師が退職前に引き継ぎをするポイント3つは
- 最終出勤日から逆算して準備する
- 誰が聞いても分かるように引き継ぐ
- 引き継ぎ書を作る
です。
後任者が困らないように、計画的に引き継ぎの準備をしましょう。
看護師の退職の流れはこちらを参照して下さい
看護師が退職前に引き継ぎをするポイント3つ
看護師が退職前に引き継ぎをするポイントは3つあります。後任者が困らないように、ポイントをおさえて引き継ぎの準備をしましょう。
- 最終出勤日から逆算して準備する
- 誰でも分かるように引き継ぐ
- 引き継ぎ書を作る
最終出勤日から逆算して準備する
最終出勤日から逆算して準備することが必要です。引き継ぎの準備をするには時間がかかるので、予定を立てましょう。
引き継ぎの準備が不十分だと後任者が困ります。
ただし勤務中に準備するのは、忙しくて難しいことが多いです。
勤務時間外で準備して残業代を申請すると、
自分で仕事を調整して勤務中に準備しなさいよ
と看護師長から嫌味を言われるかもしれません。
嫌味を最小限にするために、なるべく勤務時間内に引き継ぎの準備をしましょう。
狙うのは夜勤帯です。夜勤は日勤より落ち着く時間があるため、準備しやすいです。
日勤帯で準備している時は、隙間時間を狙って準備をすすめましょう。
勤務時間外の準備を避けると、準備時間が限られてきます。後任者が困らないように、最終出勤日から逆算して少しずつ準備をすすめましょう。
誰でも分かるように引き継ぐ
誰でも分かるように引き継ぐことが必要です。自分が分かる内容でも他の人が経験していなければ分かりません。
異動や交代による引き継ぎであれば、後任者が分からない時は確認できます。
しかし退職してしまうと、確認できる人がいなくなります。
確認しなくていいように、誰でも分かるように引き継ぎの準備をしましょう。
ポイントは、新人看護師に説明しても分かるように引き継ぐことです。
引き継ぎ書を作る
引き継ぎ書は作った方がいいです。
引き継ぎ書って必要?口頭で説明したらいいんじゃない?
引き継ぎ書を作ることは手間がかかります。しかし口頭の説明だけでは、後任者は理解しづらいです。
引き継ぎ書のメリットは以下の通りです。
- 食い違いの可能性が下がる
- 漏れなく引き継ぎができる
- 後任者は後から見直しができる
自分が伝えたことが、相手にしっかり伝わってるとは限りません。勘違いしていることも多いです。
引き継ぎ書があれば、口頭より漏れなく説明できます。
後任者が後から見直しもできるので、助かります。
私は引き継ぎを受けた側として、口頭だけより引き継ぎ書があるととても助かりました
手間がかかりますが、後任者が困らないように引き継ぎ書を作りましょう。
看護師が担当患者の引き継ぎをする方法【見本】
担当患者の引き継ぎをするときは以下の項目は記載しましょう。
- 今後の方針
- 退院調整の進行具合
- その他注意点(声かけの方法・家族への対応・告知の有無 など)
患者の状態や処置内容は、記録や処置表を見れば確認できます。しかし、患者が嫌がる言動や家族への対応方法などの注意点をまとめましょう。
注意点をまとめておくと、トラブルを防げます。
【引き継ぎ書見本】
想定患者:85歳男性 病名:誤嚥性肺炎 ADL:全介助
転院サマリーや退院サマリーは、少しずつ作成しましょう。あなたが退職した後、患者の転院が決まれば後任者がサマリーを作成します。
よく分からない患者のサマリーを作成するのは大変な作業です。
私もよく分からない患者さんのサマリーを作成した経験があります。本当に大変でした。
後任者のことを考えて、少しずつサマリーの準備をしましょう。
看護師が委員会の引き継ぎをする方法【見本】
委員会の引き継ぎをする時は、主に以下の内容を引き継ぎます。
- 委員会の活動内容
- 今年度の目標と活動内容
- 委員会で担当している役割
- 委員会で必要なデータ
- 書類やデータの保管場所
委員会は年度初めに目標を立てて、目標に向かって委員は活動します。
後任者は受け継いだ目標や活動内容を受け継ぐ必要があります。
年度途中で交代をする時は、自分が部署で行っている活動内容を細かく説明しましょう。
【引き継ぎ書見本】
感染対策委員の引き継ぎ
異動や委員の交代と同じように引き継ぎます。しかし退職者と会って確認できないので、詳しく書くことが大事です。
引き継ぎに関するQ&A
- 引き継ぎしないとどうなる?
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退職金が減る可能性があります。
退職金制度の支払いは義務ではないため、退職金の有無は職場(事業主)の判断です。
「経営状況の悪化」と理由を挙げると、退職金は大きく減額されることもあります。
表向きは「経営状況の悪化」でも、裏の理由は「引き継ぎしないことによる不誠実な態度」により退職金を減らされる可能性も0ではありません。
- 後任が決まらない
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後任が決まらなくても引き継ぎの準備は進めましょう。
最悪、間に合わなくても引き継ぎ書があれば、何とかなります。
ナースマン後任者が決まってから作ろう
と考えず、後任者が決まったらすぐに引き継げるように準備しましょう。
看護師長が後任者を忘れていることもあるので、確認は必要です。
- 退職させてくれないけど、引き継ぎは必要?
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退職交渉が難航していても引き継ぎの準備はすすめましょうう。
ナース退職が決まってないのに引き継ぎ書を作る必要があるの?
退職の意思を示しているのに退職させてくれない時は、退職代行を利用する可能性もあります。
退職代行を利用して即日退職しても、引き継ぎ書は残るので後任者の負担は減らせます。
しかしパワハラやいじめなどで精神的な負担がある看護師は、無理に作らず退職代行を利用して逃げましょう。
看護師は引き継ぎをしっかりしてから退職しよう
看護師が退職前に引き継ぎをするポイントは以下の3つです。
- 最終出勤日から逆算して準備する
- 誰でも分かるように引き継ぐ
- 引き継ぎ書を作る
引き継ぎ書は作成して後任者の負担を減らしましょう。引き継ぎをきちんとすると、円満退職に近づきます。
退職させてくれない場合も引き継ぎ書は作成して、退職代行で即日退職しても引き継ぎ書は残る状態にしましょう。
ただしパワハラなどで精神的な負担がある場合は無理はしないで、今の職場を離れることを第一優先にするべきです。
今の職場をすぐに辞めたい看護師に、おすすめの退職代行サービスを紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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